なぜ看護師のわたしがお金の先生をやっているのか?

こんにちは。atsumiです!


私は現在、看護師として働きながらも、金融教育のセミナー講師としても活動しています。


「なんで、看護師さんがお金の先生やってるの?」てよく言われます。


そりゃあ当然の疑問ですよね。笑


てことで今日は、初心に戻って何故わたしが金融教育事業をしているのか?について書いてみたいと思います。

 


最初は自分自身の課題解決のため
私がお金の勉強に興味を持った1番大きなきっかけは、2年前に母がガンを患ったこと。


私の家は母子家庭で、私は3人兄妹の末っ子です。母は女手一つで子ども3人を全員大学まで卒業させてくれたバリバリのキャリアウーマンでした。


そんな母が、当時59歳でガンを患いました。

 

手術に続き、術後の抗がん剤治療もガッツリやった結果、吐き気や脱毛などの副作用に悩まされ、ご飯は食べられないし脱毛によるボディーイメージの変化もなかなか受け入れられず、完全に身体も心も衰弱しきってしまいました。


それでもなんとか4ヶ月間の闘病生活を終えていざ仕事に復帰するとなると、療養前と同じ仕事量をこなさなければならないことは予想以上にハードでした。(当時の母は、8時に出勤し21時〜22時まで残業が当たり前の生活でした。)


でも、

めちゃくちゃ責任感が強くて周りからの信頼も厚い人なので「4ヶ月も休んでみんなに迷惑をかけたのだからその分働かなくては!」と、必死に努力してました。


髪が抜け落ちたためカツラを被りながら出勤して、食欲も無いためご飯もろくに食べられず、当時の母はとにかく気力だけで仕事をしていたように思います。


でも、当然身体と心はすごく無理をしてました。そして、更にご飯が食べられなくなり、夜も眠れなくなり、夜眠れないから日中仕事に行っても眠くて仕事が手につかず「今日も周りに迷惑ばかりかけてしまった。。。」と自己嫌悪になって帰ってくる…。

 

そんな悪循環を繰り返した結果、とうとう母はうつ病になってしまいました。


当時、どんどん弱ってゆく母を真近で見ていた私は、すごく怖くなりました。

それまでの母は私にとって強い存在だったのに、そんな母が弱っていく姿を見るのが本当に辛かった。


「女手一つで子どもを育てて、ようやく来年定年退職で、第2の人生をこれから謳歌しようって時に、このタイミングでうつ病になるなんて、母の人生は報われなさすぎるっ!!!」て思いました。

 


その時に、母がよく口にしていたのが「お金」の問題だったんです。


「自宅のローンもまだ残ってるし、年金も65歳から支給されるから自分の生活費もしばらく自分で賄わなくてはいけないし、いま仕事を辞めるわけにはいかない。」と、ずっと言ってました。


その言葉を聞いて、当時の私には何もしてあげられることがありませんでした。

「お金の問題なんて私がなんとかするから!お母さんのこれからの人生の方が大事だから!仕事なんてやめちゃいなよ!」

って言葉が、喉まで出かかって、飲み込む。何度それを繰り返したか分かりません。


それまで全くお金のことなんて考えずに生活していたため、自分自身の生活費を賄うだけで精一杯だった私は、そんな無責任な発言できなかったんです。それがすごく悔しかったんです。


その時に

「自分の大事な人が、人生の危機に陥るタイミングって、こんなにも突然やってくるものなんだな。」

ってことを、とても痛感しました。


それと同時に「自分自身や、自分の周りの大事な人がピンチの時、生活を守るためには、きちんとお金の知識をつけたり、経済力をつけることってすごく大事だな。」って思ったんです。


当時社会人3年目だった私は、3年も働いてきたのに今まで全くお金について考えようともしなかった自分を恥ずかしく思いました。

 

そして、この経験をキッカケに

「お金についてちゃんと学ぼう。」

と思い、独学でお金の勉強を始めました。

 

 

 


勉強していく中でぶち当たった2つの課題

 

私、やると決めたらめちゃくちゃのめり込むタイプ(夜勤中にお金の本持って行って読んでたぐらいw)なので、とにかくひたすら行動しました。


本・雑誌・ネットを読み漁り、マネーセミナーにも年間で100本以上参加し、金融に詳しいという人が居れば直接お会いして話を聞いたりしました(そのほとんどが営業目的でしたが笑)。
そうやって独学で勉強していく中で、

2つの課題にぶち当たりました。


<課題①>日本には“商品を売りたい人・セミナーが多い”


私は基本的に本やインターネットから情報収集をしていると、眠くなってしまって集中力が続きません。

なので、セミナーなどで人から聞く情報を元に、不足している部分のみをWebサイトなどで検索して知識を埋めていくやり方の方が合っていたため、基本的にはセミナーに行ったり人と会うことを大事にしてました。


その中で感じたのが「みんな売りたい商品に誘導しすぎじゃない?!」ってこと。
例えばセミナーなどでも、〇〇保険会社主催、〇〇不動産投資会社主催、等のものが多く、売りたい商品に誘導するような内容のセミナーになってしまっているということ。


でも、私たちってそもそも義務教育の中でお金というものについて勉強していません。

だから、商品について詳しくなったところで、「そもそもいまの自分の状況ではどんなところにお金を置いておくのがベストなの?」とか、「どんな運用の仕方がベストなの?」みたいな、いわゆる“考え方”の部分を教わってないので、いざ自分が何の商品を選べば良いのか分からないんですよ。

だから、当時の私は完全に八方塞がりで、結局将来の不安は解決されないまま…という状況でした。


金融知識“0”の日本人に対して、商品への誘導に偏った“1”を届けているセミナーが非常に多い。これが、私が見た日本の金融教育の現実でした。
そうじゃなくて、まずは、適正な“1”を届けるべきだと感じたんです。

 


<課題②>日本と海外の金融格差
勉強していく中で、いろんなデータに触れました。その中でも一番衝撃的だったのが、こちらのデータ。

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http://www.fsa.go.jp/news/29/Report2017.pdf (出典:金融庁「レポート2017」)


20年前と今を比較して、各国の個人が運用からのリターンによって家計金融資産をどれだけ殖やしてこれたかというデータなのですが、
日本 ⇒ 1.20倍
アメリカ ⇒ 2.45倍
イギリス ⇒ 1.77倍


この数字を見た時、直感的に「あ、わたし日本でこのまま勉強していても意味ないな。」と思ったと同時に「海外の金融先進国で学んでみたい!」という気持ちが出てきました。


そんな風にアンテナを立てていろんな人と会っていった時に、たまたま香港の金融機関に知り合いが居るという方とお会いしたことがキッカケで、香港に学びに行かせてもらえることになりました。


香港は、今やアジアの金融センターの中心地と言われていて、NY、ロンドンに次ぐ世界第3位の金融都市です。


そんな場所で初めて学んだ感想は「(私たち日本人からしたら)こんなクオリティの高いことを普通に学べる環境があるなんて羨ましい!」ってことと「基本的な金融知識が備わっていて、金融商品も優秀なものがたくさんある香港人は、そりゃあ当たり前に資産増えるわけだよね。」でした。


アメリカ、イギリス、香港などでは、

小学校から義務教育としての金融教育があるのは当たり前、

家庭で食卓を囲みながら親子で投資の話をするのも当たり前なんです。

日本とは真逆ですよね。それがデータとして顕著に現れているなぁと改めて思いました。


自分自身の情報の格差を埋めるため、私は今でも2ヶ月に1回香港に渡り、現地の金融機関の方から直接、世界の金融事情について学んでいます。

 

 

 

 


自分自身の課題=他の人の課題でもあった

 

金融のグローバルスタンダードを知り、めちゃくちゃ感動して香港から帰ってきて、周りの友達に「凄かったんだよー!」って自慢してたら(笑)、意外にも「自分もその情報知りたい!」と声をかけてくれる方が多く、

みんな私と同じような悩みを抱えていることが分かりました。


最初は個別でご飯に行ったりしながら、自分が勉強してきたことを話すと「役に立った」と喜んでもらえることが多く、純粋に嬉しかったです。


そんなことを続けていくうちに

「もっと話を聞きたい。」

というニーズが増えてきたので、

現在ではセミナーという形で開催するに至りました。

 

 

 


これからやっていきたいこと


自分自身が感じていた将来に対するお金の不安を同じように感じている方が、私のセミナーを聞いてくださったことにより、

少しでも未来への希望が見えたり、

お金について前向きに考えられるようになったり、

お金と上手に付き合えるようになったりしてもらえたら、すごく嬉しいです。


前述したように、私自身勉強する時に2つの課題にぶち当たって、それを解決するために約2年くらい時間を費やしてきました。


その結果、
・知識0の人に対して適正な1を届けるための金融教育をしたい
・海外と日本の金融格差を無くして、日本人が上手に資産形成できるようにしていきたい

という想いが生まれ、今回のセミナーを作りました。


今後は、この内容を1人でも多くの方に届けるため、

全国でセミナーをしていきたい!!

と思っています!


なぜなら、

自分がきちんとしたお金の知識を知って、

資産形成の第一歩を踏み出すことができて救われたように、

同じように不安を抱えている人たちの救いになれると思っているから。

 

 

 


以上、長くなりましたが、


“なぜ私が金融教育事業をやっているのか?”

“今後やっていきたいこと”
について書いてみました😊


読んでいただきありがとうございました!